自動車は、持っているだけで維持費がかかるとよく言われます。自動車を所有していれば、有無を言わさず年1回自動車税がかかりますし、走ればガソリン代はかかりますし、駐車場を借りている人は駐車料金もかかります。まあ、自動車はこのように金食い虫なわけですが、これ以外にも2年に1回問答無用でかかる費用がありますね。そう、車検費用です。これがまた結構な金額で、一体何をどうしたらそこまで金額がかかるのか不思議なのですが、なぜ車検費用がこんなに高いのか調べてみましょう。
車検自体は皆さん知っていることと思います。2年に1回、法で定められた方法に則って自動車は全て車検を受けなければなりません。その車検にかかる費用が車検費用です。車検を受けることにより、その後2年間の自動車の公道での使用が許可されます。まあ、車検を通れば、の話ですが。車検を通っていない自動車は公道を走ることができません。車検を通っていない自動車で走っているのが見つかったら速攻で捕まってしまいます。自動車を使用するためには、車検は絶対に受けなければならず、そのため、車検費用は自動車の維持費の一部に含まれますね。
車検費用は決して安いと言えるものではありません。10万オーバーは当たり前、自動車によっては20万を超えてしまうものもあります。では、車検費用はどうしてそんなに高いのでしょうか。車検費用の詳細を見てみましょう。
自動車は、どんなものであっても、絶対に自賠責保険に入らなければなりません。これは自動車に限った話ではなく、バイクや原付もそうなんですけどね。自賠責保険は、車検時に2年分をまとめて払う形になっています。自賠責保険費用は自動車によってまちまちで、軽自動車ならば24880円、普通の乗用車ならば30880円、自家用のトラック(白ナンバーのトラック)ならば2トン車以下なら59750円、それ以上ならば92720円となっています。
自動車には、年1回支払う自動車税のほかに、車検時に納付しなければならない重量税がかかります。文字通り、自動車の重量に比例してかけられる税金です。軽自動車は8800円ですが、自動車は重量によって金額が変わります。自動車の重量は車検証に書いてありますから、そこを見ればわかります。重量が重いほど重量税も高くなります。
車検は国土交通省によって行われます。役所ですから、当然手続きに関わる印紙代などがかかります。それほど高いものではありませんが。これらの自賠責・重量税・印紙代等は法律によって定められている費用ですから、安くなったりすることは絶対にありません。これらの3つをまとめて法定費用と言ったりもします。一般的な自動車の場合は、この3つで最低でも6万円いってしまうのです。軽自動車の場合は3万強ですみます。余談ですが、軽自動車の人気が高いのはこの車検費用が安いということが一因です。
平成17年より、自動車リサイクル法が施行されました。これにより、自動車は全てリサイクル料金を支払わなければならなくなりました。平成17年以降に車検を受けたことのない自動車を車検に出す場合、車検時にリサイクル料を支払わなければなりません。この分も車検費用に加算されます。料金は諸種によって変わってきますが、自分の車種のリサイクル料金を調べてみればすぐにわかります。一度リサイクル料金を支払えば、その後の車検時にリサイクル料を支払うことはありません。これも法律で定められている事柄ですから、法定費用の一部に含んでもいいかもしれません。
自動車が車検を通るためには、定められた一定の基準を満たさなければなりません。そのため、通常走行中は問題とならないところでも、車検時には直さなければならない部分が多々出てきます。こういった車両の整備費がかかります。車検費用の中でも一番金額の大小が激しい部分です。また、車検整備をしてもらうところによっても差が出てきます。車検を出す場所は、大体がディーラーか民間工場に出すと思いますが、 ・ディーラー・・・信頼性は高いが不必要と思われるところまで整備することが多く、値段が高くなる ・民間工場・・・信用できるところならば安く済む場合もあるが、安かろう悪かろうの場合もあるので注意が必要・全ては整備工場次第 と、こういった傾向があります。同じ自動車を車検に出しても、場所によって一番車検費用の差が出る部分ですから、よく吟味して納得できるところを選びましょう。
車検代行手数料とか、車検中に代車を出してもらった場合、余分に車検費用がかかることもあります。大体このような直接車検費用とは関係ないものを諸経費としてまとめることが多いです。当然、この諸経費も車検工場によって変わってきます。
車検費用はどこへ行ってもここで記述した費用がかかります。車検費用の中で一番大きな差が出るのは整備費になるので、的確な車検作業をし、妥当な車検費用で車検をしてくれるところにお願いするのがいいでしょう。最近では、無料で車検費用の見積もりをするサービスを行っている整備工場もあるようですから、そういったところに見てもらって比較検討するのも一つの方法だと思います。
車検費用を安く済ませるのに一番効果があるのは、整備費を極限まで削ることです。つまり、究極的には、自力で車検を通すのが一番です。この、自力で車検を通すことをユーザー車検といいます。昔は、車検を自力で通すのは非常に難しく、整備工場に頼まないとどうにもならなかったのですが、最近では車検制度も変わり、ユーザー車検を気軽に受けられるようになってきました。とはいっても自動車についての相応の知識がないとユーザー車検を通すのは難しいです。もしどうしてもあなたが車検費用を浮かしたいと思うのならばチャレンジしてみるのも一つの方法です。ただし、相当の困難が伴うことは覚悟しておいた方がいいと思います。
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